今日、父さんは海外に行く。俺らは春休みを使って父さんを空港まで送りに行った。父さんは月に1回の電話を約束して、飛び立って行った。
家に帰ると、静まり返った家が出迎える。
「父さんがいないと、ここまで静かなんだな。」と奏悟が言った。
唇を噛み締めて、リビングに行く。
「父さんの大切さ、今更気が付くんだね。」景都の言葉が俺らの心に深く刺さった。