家族の間に沈黙が流れた。最初に口を開いたのは、蒼司だった。
「父さん。ふざけないでよ…このタイミングで、やっとみんな揃って飯食えてんだよ?なんでまた…」
「蒼司…ごめんな。本当にごめん…」父さんは何度も何度も頭を下げた。
「父さん。」俺は父さんを呼ぶ。
「夕紀?」
「父さん。約束して?俺は別に行くのは良いとは思ってる。だって、俺らのためなんだろ?だったらさ、週一でも月一でも良い。電話して?」俺の言葉に父さんは頷いた。