泡沫夢幻



日中は暖かいとはいえ、まだ4月下旬。 夕方はやはりまだ少し肌寒い。

「常盤くん、この後何か予定あるの?」
「墓参り行かなきゃ」

「私も、なんだよね」

ぽつり、と目を伏せ呟く水瀬。


また。

俺は、この顔を知っている。


だけど彼女が話してくれるまで
深入りしないでおこうと思っていたのに。



「あのね?私の、両親、
4年前の今日、
事故で亡くなっちゃったんだ...」