泡沫夢幻



「あらあら~久しぶりにお店に来たと思ったら!」

目を輝かせて出迎えてくれたのは
花屋の店長の椿(ツバキ)さん。
俺と水瀬を交互に見て嬉しそうに

「はなちゃんもきっと安心したわね」
と涙をぬぐう仕草をする。

はなちゃんというのは俺の母さん。
なんで椿さんがそう呼んでいるのかは知らないが...
「ってまてまて!」

悠々と母親のことを話し出そうとした自分に突っ込んで
「いやただのクラスメイトだけど?」
とはっきり訂正する。


俺らの会話を聞いていたのか、水瀬は両手に花を抱え、
「あ、私、常盤くんのクラスメイトの水瀬ひよりっていいます!
常盤くんのお友だちさんから割引券もらってたのでついてきちゃいました!」
と挨拶する。