「あなたには待ってくれているひとがいるんだから。
ひよりちゃん、だっけ?すごくかわいい女の子。
結構頻繁にお墓参りに来てくれるのよね~」
と嬉しそうに話し出す。


「そうじゃなくて!」
とひとりでのりつっこみした母さんの目は
まっすぐ俺を見て、はっきり告げる。

「駿が1番わかってるんでしょ。
待ってる辛さも、孤独の辛さも。
誰の所へ行くべきかも。」



その言葉に固まった俺を見た兄貴は笑いながら
「まだおこちゃまなお前にここは早い」
と煽るから、

「電子レンジで卵爆発させようとした兄貴だけには言われたくねぇ!」
ばーか と口だけつくって笑う。