4月も終わりに近い。


暖かい日差しの中、ふわりと1枚の桜の花びらが部屋に舞い降りた。

「もうこんな季節か…」

桜の花びらを拾い、
暖かい日差しのさす窓を閉め、
真っ白なカーテンに手をかけながらそうぽつりと呟いた。


「いつになったら目を覚ますんだよ」


瞬き1つしないキミを見つめ、またぽつりと呟いた。