両眼いっぱいに涙をためて
彩音に謝罪する神崎さんはきっと心の底から彩音に申し訳ないと思っているのだろうと思った。
「じゃあ、あの日トイレで私に水をかけてきた他校の女の子たちはトオルさんが招集をかけた子ってこと?」
彩音は神崎さんの肩を抱いて優しく尋ねた。
神崎さんはコク、と首を小さく縦に振って続けた。
「あの日、春馬に誘われて帰ろうとしたとき見慣れない制服の女の子達が目に入って、まさか…と思ったわ。
確かめるためにも咄嗟に嘘ついてあの子達のもとへ向かった。
そしたら私を見て、そのうちの1人が言ってきたの。
トオルに何されるかわからないから私は彩音という女を傷つけてしまう。自分達を守るためにこうするしかない。
私たちが知る飛龍はそんな脆いものじゃないからみんなは彩音さんを信じるわ。あなたがそのまま飛龍から距離をおけば被害は最少で済む。
2人共を守ることはできない、ごめんねって」



