泡沫夢幻



「おはよう…?」
そしてさらにその次の日、私がいつものように教室に入ると人集りができていた。

「理子、そろそろなんか言いなよ」
「みんなやめっ」
「あーちゃんは黙ってて」
「そうよ、いくらなんでもこれはありえないわ」

クラスメイトたちは彩音の声も聞かずに口々に円の中心にいる神崎さんに向かって罵声を浴びせている。
「どうかしたのか?」
人集りの1番外側にいた人に声をかけると

「あ…えっと…」
と口籠り目を伏せた。


「もうやめてっ!皆、理子ちゃんのお話聞こ?」
突然そう叫んで彩音は立ち上がった。