泡沫夢幻



「うーん、そういうわけじゃないんだけど…
なんて言うか、陥れるいれない以前に心の底から居場所を求めてたっぽかったから、
なんだか放ってはおけないのよね。

明日来てくれるといいんだけど………」

そう言って腕を組む。
彩音は「純粋」という言葉が、
「透明」という色がよく似合う。
何か狙ってやっているわけではなく、素で心の底から心配しているのだから驚きだ。

そんな彩音は昨日水に濡れたまま何時間もいたからか、風邪をひいたらしく鼻声だ。

彩音がびしょ濡れになった件は
何度彩音に聞いても誰が聞いても
「蛇口が壊れて全然閉まらなかった」
としか答えてくれず、真相は闇に葬られた。