泡沫夢幻



「彩音…」
「や、やめて…こないで………」
としが彩音の名前を口にした途端、としの隣にいた神崎さんは震え出し、彩音を拒んだ。


「彩音、俺たちを信じて」
私たち4人にしか聞こえないくらい小さな声で彩音にそう耳打ちして

「あれ、理子どうしたの?ひどい怪我だね。
あ、手当てしなきゃ!」
幹部の中でも1番神崎さんに懐いていた仁志がいつのまにか用意していた救急セットを抱えて心配そうに近づく。


「ひ、仁志くん…あのね…っ!」
恐らく私たちと同じタイミングで来たとは思いもしない神崎さんは仁志に先ほど翼達に聞いたようなことを告げる。

「へぇ、、彩音がそんなことを?」
そう言いながら消毒液を染み込ませたコットンを失礼っと言いながら神崎さんの頬に押し当てる。