その一言でざわざわし始めた教室にとしが戻ってきた。
「あ、としおかえり!」
「あーやねっ!ただいま!」
そう言って教室の真ん中で今日も今日とてハグする2人にクラス中が呆れていると、担任が綺麗な黒髪の女の子を連れて教室に入ってきた。
「まず転入生紹介するからな〜
じゃあ神崎さん、どうぞ」
「はい、はじめまして。
神崎理子-カンザキ リコ-です。
よろしくお願いします」
そう言って神崎さんは両手を前に添え、腰をほぼ90度に曲げ、丁寧にお辞儀をする。
「神崎の席はさっき紹介したクラス長の山田の隣だ。
山田、あと藤野も。よろしくしてやってくれ」
としの前に座る彩音を見て思い出したように担任は付け加えた。
彩音ととしが付き合ってるのは多分、この学校の8割が知っているだろう。もちろん、その8割の中に先生たちも含まれる。



