泡沫夢幻



「うわやべっ!」
仁志はそう言って、慌てて私のプリントを裏返し必死にペンを進める。

「いくら仁志の飲み込みが遅いからって涼も諦めないでよ笑」
そんな様子を見て苦笑いしながら私に声をかける。

「んなことよりとしは?」
「あーなんかね、先生に呼び出されたみたいでまだ帰ってこないのよ」
「ふーん、珍しいな」
いつも彩音のそばにから離れようとしない総長こと とし は、実はクラス長なんかをやっている。

「なんか転入生が来るみたいだよ」
宿題を終え、いつの間にか何処かへ行き、ちょうど今戻ってきたらしい春馬がそう言う。