泡沫夢幻



「私たちは同じ学校に通っていたんだ」

あの頃はまだ携帯やインターネットなんて便利なものがなくて、

人の噂というものは今よりもゆっくり、
途中でねじ曲がって伝わった。

誤解された情報が訂正されるのも今より随分と遅かった。
私は主にその情報をいち早く手に入れ、その情報を選んで重要で緊急と思われるものを仲間に的確に伝えるのが仕事だった。


学校ではこう見えても飛龍幹部は皆生徒会に入っていた。
そうすることで先生や先輩後輩、そして事務員さん達により多く顔見知りを作って様々な情報を得ていた。

当時暴走族に目をつけられるため力をつけていたものの、飛龍は反抗するために作られた暴走族ではなく、"ホーム(心の拠り所)"を求める中高生の集まりだった。