泡沫夢幻



「えっと、わ、私は…」

「あー知ってる
常盤 涼-トキワ リョウ-
君の姉さんは常盤 莉菜-トキワ リナ-だろ?
レディース【鈴蘭-スズラン-】のトップだって聞いたぜ」
赤髪の男が私にチョコを差し出しながら言う。

「はい…でも私なんかが飛龍に入っても…」
うつむきながらそう言うと

「俺が気に入ったんだ、俺のために入れ」
と皐さんが笑顔を見せる。

単純かもしれないが、
その笑顔にどこか救われた気がして………

「…はいっ!」

口が勝手にそう答えていた。



こうして私は飛龍に入ることになった。