泡沫夢幻



私は死を決意して
その場で目を閉じて直立した。

だけど、いくら待っても痛みは愚か、
男たちの声すら聞こえてこなかった。

おかしい、と思って目を開けると

「おまえ、ばかだろ」
俺の目の前には金髪の男が立っていて、
そう笑いながら言われた。

その奥には手錠をかけられた姉たちを襲おうとしていた男たち。

そして次第に大きくなるサイレン音。



「あっ、、ありがとう、ございます」
俺がそういうと金髪の男は笑って

「いいから早く行け」
と急かす。


「お名前はっ…!」

「飛龍2代目総長 反田 皐-タンダ サツキ-」
辺りは騒がしいはずなのに、
その声だけがはっきり俺の中に響いた。