泡沫夢幻



すやすやと眠る水瀬の頬には
絆創膏が貼られていた。

「階段から落ちたみたいでね〜
みれっあ、佐野さんが連れてきてくれたのよ」
保健室の茜先生がそう言いながら少しずれている布団をかけ直す。

「なんでこんなこと…」
水瀬はんっと唸る。

「水瀬さん?聞こえる?」
茜先生が水瀬の手を握りながら起こす。

俺は、何もできずにその場で立ち尽くした。

「あ、、私また…」
「違うわ、ひより。
今回は階段から落ちたのよ」

目覚めた水瀬がそう発し俯くと
茜先生は必死に止めに入る。