泡沫夢幻



いつの間にか隣にいたおじいさんにも渡すと、
2人は一口、二口と食べ
目を見開き、
ポロポロと涙を流し始めたおばあさん。

あれ、そんなに不味かったか??
と不安になっていると

「おじいさん、懐かしい味ですね」
「そうじゃの、ばあさん」
とにこやかに話し始める。


どうやら、
ホットケーキは亡くなった水瀬のご両親がいつも水瀬の辛い時に作っていた食べ物だそうで、
2人は久々に食べたらしい。


2人が久々に食べるということは、

もしかしたらきっと水瀬も久々に食べるのかもしれないな。

そんなことを考えつつ、
懐かしむ2人に再度お礼を言い
焼き立てのホットケーキを持って3人の待つ部屋に向かった。