「あ、コラ!今汗拭いただろ?」


へへ

「昔みたいに半分こしよーよ」

「あのソーダ味のやつ?よく覚えてるね」

「ゆうくんと一緒に食べたアイスだもん。忘れるわけ無いよ」


頭の中で昔の記憶が蘇ってくる。

日陰に入って2人でアイスを食べた。

私、食べるのが遅かったからよく溶けてたっけ。



不意に背負ってたリュックが軽くなった。


「わっ」

どうやらゆうくんが持ち上げたらしくて、スルリと私の肩から離れたリュック。


「さっそく買いに行こうか」

ニッコリ笑うゆうくんは、当たり前のように私のリュックと紙袋を持ってくれて…。

大人の男だ…


そんなゆうくんに、私は密かにドキドキしていた。


「うんっ」

落ちた麦わら帽子を拾って、私達はコンビニに入った。



私の前を歩くゆうくんの背中は…

昔と変わらずやっぱり大きい。



いつもその背中に守られてたなぁ……なんて。


へへ

今日から1ヶ月間、大好きなゆうくんと一緒かぁ。

昔みたいに遊べるといいな。