なんだかちょっと間抜けな音が響く。




「どちら様…」




と男の人の声が聞こえてきた。その人は途中で言葉を切った。





ドタバタと足音が聞こえてきて、男の人がドアをガチャリと開けた。




「ひゅうが…」




「父さん…」




やっぱりこの人がひゅうがのお父さんで間違いないようだ。




ひゅうがのお父さんはひゅうがに近づいた。




ーバシッ!




聞こえてきたのは頰を叩く音。




私はビクッと身をすくませる。




「私がどれだけ心配したか、分かっているのか…!」