大切なあなたへ~ありがとう~

茜「夏美ちゃん、具合悪いだけじゃなさそうだね」

夏美「やっぱ、分かっちゃう?」

茜「うん」

夏美「けど、今は、吐き気が」

茜「そっか、また話聞くね」

夏美「うん」

茜「吐いていいよ」

夏美「ウッ、ゲホッゴホッ」

翔「大丈夫か?」

茜「吐き気が凄いみたいで」

夏美「ゲホッゲホッゴボッ」

翔「やばいな」

茜「吐き気止め持ってきますか?」

翔「あぁ頼む」

茜「夏美ちゃん、朝ちょっとしかご飯食べてなくて…」

翔「そうか、もう出し切ったって感じか、ありがとう」

茜「はい!、吐き気止めもってきます!」

翔「熱もありそうだから、解熱剤も」

茜「わかりました」

夏美「ゲホッゲホッ、ウッ」

翔「ちょっと落ち着こうか」

夏美「コクッコクッ」

翔「深呼吸だよ、スーハー」

夏美「スーゲホッハー」

翔「そう、上手もう1回しようか」

夏美「スーハー、スーハー」

翔「ん、落ち着いてきたな」

夏美「ありがとう、だいぶ楽になった」

茜「持ってきました」

翔「ありがとう」

夏美「えー、点滴するの?」

翔「さっき吐いたんだからしょうがないでしょ」

夏美「吐き気止めは、わかるけどもう一個は」

翔「正直に言いな熱あるだろ?」

夏美「なんでも、分かっちゃうか」

翔「隠そうとしないの」

夏美「早くやっちゃって」

翔「わかった」

夏美「痛くしないでね」

翔「刺すぞ」

プスッ

夏美「痛いっ」

翔「しょうがないだろ?」

夏美「1箇所でいいやつ?」

翔「そうだよ」

夏美「そっか」

翔「夏美、寝ていいよ、しんどいだろ?」

夏美「ありがとう、寝るわ」

翔「おう、おやすみ」

夏美「おやすみ」

スースー

スースー

翔「茜さん、たまに見に来てあげてください」

茜「わかりました」

昴「翔先輩!!」

翔「コラっ夏美が起きるだろ!?」

昴「すいません、なんでデコピンするんですか」

翔「昴がうるさいからだろ?」

昴「すいません、俺が着いていながら」

翔「たまには、顔色確認してやれよ」

昴「わかりました」

翔「お前が、大変なのはわかってるから」

昴「すいません(栞ちゃんの相手疲れたー)」

翔「俺仕事戻るわ」

昴「はい!」

茜「じゃあ、私も」

昴「お疲れ様です」