昴「眠たい?」

夏美「全然」

昴「しんどいとかは?」

夏美「そら、熱あるからねぇー」

昴「当たり前か」

夏美「うん」

昴「寝てた方がいいんじゃないか?」

やべっ、手足の震えが止まらねぇー、体って正直だなー

夏美「周りに人がいたら寝れないから」

昴「俺医局戻ろうか?」

夏美「知らない人が、同じ部屋にいることが無理なの」

昴「手震えてるけど大丈夫か?」

夏美「大丈夫」

昴「もうちょっと離れようか?」

夏美「お願い」

昴「わかった」

夏美「ごめんなさい」

昴「なんで謝るの?」

夏美「私があんたのこと怖がってるから」

昴「俺、名前あるんだけど( #`꒳´ )」

夏美「フフっ、そうだね、昴先生」

昴「え、え、え、やったー!やっと笑ってくれた」

夏美「え?ホントだァー」

昴「自分でもきずいてなかったのかよ」

夏美「見ず知らずの人に初日で笑えたの初めてだー」

昴「そーなんだ、俺が初めての人でよかった」

自然と手足の震えが止まって行った、家族の事を私に聞かないのは、ちょっとした気ずかいなのかな?

昴「まず、握手からしてみる?」

夏美「頑張ってみる、手出してて」

昴「はい」

夏美「握手」

昴「え、できたじゃん、偉い偉い」

ポンポン

頭ポンポンされた、ちょっとびっくりしたけど、怖くなかった

昴「はっ、頭触っちゃったけどよかった?」

夏美「なんか昴先生なら大丈夫だった」

昴「嬉しいこと言ってくれるなー」

夏美「だって、こわくなかったんだもん」