ブラブラーっと校内をほっつき歩いていると、いつのまにか9時になったみたいで、生徒の姿は見えなくなった。
始業式ってどのくらいかかるのかな。
どっか時間潰せるとこないかなあ。
なんて思っていた僕の視界に、ある文字が飛び込んできた。
「・・・第一、図書室?」
第一があるなら第二もあるのか?
いや、前にここのパンフレット見たけど、こんなんじゃなかった気がする。
もっと広くて、新しそうで・・・じゃあ、あれが第二図書室ってことか。
とりあえず扉に手をかけてみるけど、案の定鍵がかかっていてはいれない。
中を覗くと薄暗くて、もう使われていないようだった。
入れないならしょうがないな、と踵を返した、そのとき。
―――チャリ。
「・・・あ。」
ポケットの中の、わずかな重みが声をあげた。

