眉間に皺を寄せながらソイツを見ると、明らかに生徒会っぽい雰囲気だ。
「・・・美鶴、ソイツも生徒会なの?」
あ、マズい。
思ったよりも低い声が出てしまった。
けど美鶴はそれに気づかなかったようで、満面の笑みを浮かべて紹介する。
「あ、うん!赤髪のコイツは、鳴宮真秀。生徒会の庶務なんだって。で、こっちは水無瀬 司(みなせ つかさ)。生徒会長なんだよ!」
クラリと遠のきそうになる意識をつなぎ留め、頭を抱える。
さいっあくだ。
「り、律?大丈夫?具合悪いの?」
おろおろと美鶴が僕の顔をのぞき込んでくる。
美鶴のせいだよとは言えず・・・
「ああ、大丈夫。気にしないで。」
ひきつった笑みでそういうと、王子サマが心配そうに僕を見てきた。
「顔色が悪いよ?無理しない方がいい。・・・あ、そうだ。今から生徒会室においで。」
「・・・は?」
コイツ、今なんて言った?