翼のない鳥



あんな、ガラの悪そうなヤツが?


一瞬戸惑ったけど、生徒会ときけば黙っていられない。

つまり、アイツも名のある名家のお坊ちゃまってやつだ。

鳴宮、ねえ・・・

そんな家もあった気がするな。


ツカツカと2人に歩み寄る。
そんな僕に気付いた野次馬が、今度は僕に注目し始める。

「やだ、律くんがいる!」
「うそ、超レアじゃん!」
「奇跡のコラボきたー!」


・・・うるさ。

つか勝手に名前を呼ばないでほしい。


「美鶴。何やってんの。」


子供の喧嘩に口出す親は悪い親、とはよく言うけど、別に弟ならいいと思うんだ。

「あ、律。」

僕に気付いた美鶴は、さっきまでの剣幕はどこへやら。
にこりと笑って駆け寄ってくる。

僕よりも少し背の低い彼女を見つめて。

「で、何喧嘩してんの?」

軽く首を傾けて問うと、美鶴ははっとしたように眉を吊り上げて話し始めた。


「聞いてよ律!アイツ!あのね―――」


プンプンと怒りながら怒りをまくしたてる美鶴。

何しても可愛いって、美鶴のことだよなー。

つらつらとそんなことを考える。





「―――ソイツがお前の弟?」