「あのさあ朋樹って
あの頃彼女いなかった⁇」



「いたよ!」



「だよね!」



「あの事件の後別れた」



「どうして⁇」



「お前と一緒にいたかったから
彼女も薄々気が付いてたんだ
俺がお前の事好きだって」



「えっ!私の事好き⁇」



「うん…だからお前とあの子が付き合ってる事を知って正直ショックだった
お前が彼に会わないと決めた時
俺が幸せにするって決めたんだ
実は彼…毎日病室に来てたんだよ」



「そうだったんだ」



「今まで言わなかった事…軽蔑するか⁇」



「ううん
朋樹は私を大事にしてくれた
彼とは縁がなかったんだよ」



「紅緒…」



朋樹は私を抱きしめた