目が覚めた



横を見ると郁弥先輩⁇



「…………」



声が出ない…手を動かした
わずかに動いた



先輩が気づいた



「紅緒⁇わかるか⁇」



瞬きをした



ナースコールを押した先輩



バタバタ看護師さん達が入ってきた



「紅緒!」



お兄ちゃんだ



「ごめんな…ごめんな」



お兄ちゃんが泣いてる



声を出そうとしても出ない



身体は痛くて動かせない…



一体私何があったんだろう