「パパ〜パパ〜……」



「……お…紅緒!」



ハッと目が覚めて飛び起きた



目の前にお兄ちゃん



「紅緒…大丈夫か⁇」



と抱きしめてくれた



「お兄ちゃん…」



抱きしめられた身体はとってもあったくて
安心できた



「俺たちのせいでお前を苦しめてごめん
ずっと償っていくから…」



「お兄ちゃん!私は大丈夫よ
昨日の事があったから思い出しただけ…
心配しないで」



とお兄ちゃんの背中をさすった



大人のお兄ちゃんの身体は小刻みに
震えているのがわかった



「お兄ちゃん…お腹すいた」



お兄ちゃんは身体を離し



「お〜出来てる
食べようか!立てるか⁇」



「うん…大丈夫」



お兄ちゃんはそっと支えてくれて
リビングまで連れて行ってくれた



テーブルには大好きなポトフが
作ってあった



ありがとうお兄ちゃん