秋斗視点


新入生がやってくる春の日


俺の幼馴染みの少女が高校に
入学式にやってくるんだったな。


「あ。いたいた。」


自己紹介する時視界に、みゆと目が
重なった瞬間。ほほを真っ赤にさせて
ふいっと視線をそらしうつむいてる姿に


『めちゃくちゃ可愛い。もう一回見て』


と口元緩めてにやけ顔をしたくも
声出さずひたすら我慢する。


注目の的になって恥ずかしがるみゆのところに歩き、こっそり制服のポケットの中に
『終わったら保健室来るように』と
それだけの一言を書いた紙を入れて、
みゆが、あらわれるのを待った。