「・・・先生・・・
切って・・ください・・。」
「しかし平山さん・・。
帝王切開はリスクがあります。
大量の出血、内臓の損傷、感染症の危険。
更に超早産の場合、
子宮を大きく縦に切る事になります。
これではあなたへの負担が大きすぎる・・!」
「・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」
「そうやって手術を強行しても、赤ちゃんが生存できる見込みは50%程ですよ・・?」
「・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」
「母体の優先を原則とする産科医として、帝王切開は薦められない・・!!」
「私は・・ハァハァ・・もいい・・。」
「え・・・?」
「私は・・死んでもいい・・。」
「!?」
「・・コウちゃんを・・
お父さんにしたい・・。
・・・・コウちゃんに・・
お父さんになってもらいたい・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「先生・・・ハァハァ・・
・・お願いします・・
・・切ってください・・・。
お腹の子が助かる可能性が少しでもあるなら・・私は・・・死んでもいい・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
“母体も赤ちゃんも、必ず助ける”
陣痛に苦しみながら私の白衣を強く掴む平山さんの姿を見て、
私やスタッフ一同、決意を固めて平山さんをオペ室へ運びました。



