「豊川さん。おはようございます。」
「・・おはようございます・・・。」
今日も相変わらず・・整骨院の先生が見たら卒倒しそうな姿勢の悪さで、
カツ丼に箸を伸ばしている。
「昨夜は参加できず申し訳ございません。」
「いえ、豊川さんにとって夜に外に出るのは、余計にリアルホラー映画の世界ですもんね。」
「結果的に行けなかったので言い訳になってしまいますが、
本当は行くつもりで準備していました。」
「あ、そうなんですか。」
「ただ、部屋を出たところで陽気なブラジル人労働者の集団に捕まってしまいました。
明け方までずっと周りでサンバを踊られたので、頭がキーンとしています。」
「・・・・なるほど。
金縛りに遭ったパターンですか。」



