「これだよクミコ。まさに今が“夫婦マル秘ノート”が活躍する時だよ。」
「・・・・?」
「もちろん直接俺に当たってくれてもいいけど、
あれだったらあのノートに全部吐き出して俺に渡してよ。
結局1回も使ってないでしょあれ?」
「え~っと・・なんだっけそれ?
“マル秘ノート”・・?」
「えー!?新婚の時、“俺への不満があったら書き留めて”って渡したじゃないか。」
「・・・・・・あ・・・
ごめん多分それ捨てちゃったかも。
だって“書く”ってめんどくさいし、
文句があるなら直接言うし。」
「バんなそカな・・・。」
「アハッ!大丈夫。
もし私が情緒不安定になったら、また一緒にリビングで寝てくれるんでしょっ?」
「・・・Of course.」



