恥ずかしがって暗闇の中で重ねていた逢瀬は、
回数を重ねるごとにお互いの表情を認識する明るさへ・・・
仰向けで、されるがまま受け入れていた逢瀬は、回数を重ねるごとに体勢を入れ替えて、
後ろから、対面に座りながら、お風呂場でも、洗面台に手をつきながらも・・
「「・・・・・・・・。」」
それでも・・回数を重ねても、
強く絡ませあう指と指。
そして・・終わった後、腕に乗せた顔から流れる涙だけは・・変わらなかった。
「・・・・・。」 「・・・。」
依存してしまう俺と違って、
ナオは必死に自制と戦っていた。
“こんな事をしてもよくない”
“自分は何て愚かな女だ”
“こんな事をしても平山に幸せは訪れない”
“私が平山夫婦の幸せの崩壊を更に助長させてしまった”
「どうしていつも・・
好きになったらダメな人を・・。
私・・・ホントに・・
馬鹿で・・ダメで・・。」
「違うよ・・俺が・・こうやって続けたいからってナオに依存してるから・・。」
「違います・・・。
私も・・同じ気持ちなんです・・。
だから・・ダメなんです・・。」
ナオはいつも“自分の気持ち”を後回しに考える子だった。
過去の恋愛経験がそうさせたのか、
いつも“自分の気持ちは押し殺さなければいけない”と自制をかける子だった。



