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「岸本さんおはよう。」
「あ、おはようございます。」
「今日平山休みになったから悪いけど一人で頼むね。
なんか分からない事あったら俺か、あのおっちょこ・ちょこの介に聞いて。」
「ちょ・・課長やめてくださいよその呼び方~!」
「え・・課長。平山さん風邪でも引かれたんですか・?」
「ううん。なんか奥さんの体調が悪いから病院に連れて行くってさ。」
「・・・・・・・・。」
「確か先週20週って言ってたばっかりだから、まだ産まれるには早いと思うけど・・。
まぁ何ともなければいいね。」
「そうですね・・・。」
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「じゃあお先に失礼します。」
「え!?平山先輩、
帰っちゃうんすか!?」
「ごめん・・明日朝から挽回するから。」
「・・・・・あ~ぁ。
昨日もおんなじ台詞言ってたし。」
「あの・・私頑張りますので。」
「大丈夫岸本さん?
昨日も結局終電まで残業でしょ?」
「はい、大丈夫です。」
「全くどうしちゃったんだよ平山先輩・・。
新人に仕事押しつけて、
ここ最近定時ダッシュなんてさぁ。」
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「・・・あ、居た。
平山さ・・・。」
「・・・・え!?
今からですか・・?
・・・はい・・はい。
・・それで妻は何て・・?
・・・・帝王切開・・・。
・・・・と、とにかく、
俺もすぐに向かいます・・!」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・!?・・あ・・どうした?」
「あの・・来月号の表紙のチェック・・あ、いえ・・何でもありません・・。」
「ごめんね。ちょっと今日は早退するからあとよろしくお願いします。」
「・・・・・・・・・。」



