――――――
「おはようございます。」
「あ、おはよう。
歓迎会は楽しめたかな?」
「はい。皆さんとお話出来て凄く楽しかったです。」
「初日に比べるとだいぶ馴染んできてるね~。」
「あの・・奥様の事聞きました。
おめでとうございます。」
「お、ありがと~。」
「何週ですか・・?」
「今週で20週になるよ。
安定期の16週に入るまではかなり長く感じたけど、
この調子だとあっという間に臨月まで一直線って感じかなぁ。」
平山さんが嬉しそうにお話しされる顔は、
見た事のある表情だった。
奥様の話、家庭の話。
男の人が“幸せ”についてお話される時は、
いつもその頬は緩んで、口角が上がる。
高校の時の思い出がフラッシュバックしたけど、始業のチャイムと同時に振り払った。



