ツカツカ進んでいく先生の後を追う
まったく…女の子に頼まなくてもいいでしょっ
「お前、何やらかしたんだよ」
「へ?」
「さっき下駄箱んとこでなんか険悪な雰囲気になってたけど」
険悪…
「まあ…ちょっと、いろいろありまして」
「ふーん…多岐の周りなんてまともな奴いねぇぞ。気いつけろ」
…ん?
「あの…もしかして、予鈴もうすぐって言ったのはあそこから私を解放するためだったり…」
…ていうのは考えすぎかな
「…」
なぜになにも言わぬ
「余計な世話だったか…」
!!
い、犬飼先生っ
「先生…思ったよりいい人かも」
「おい、心の声漏れてんぞ」
!!
「あ、ありがとうございます!」
「お前多岐と何の関わり持ってんだ?悪いこと言わねぇからとっとと関係切れ」
なっ!
「関わりも何も!私は多岐くんの彼女です!」
「はぁ!?」
先生がバッと振り向き整った顔を歪ませて私をみた
「彼女!?あいつの?お前が?」
「そうですよ!なんですかその信じられないような顔は」
「だってあの多岐だろ?なんでこんな脳内お花畑と付き合ってんだよ」
!
「先生今私の脳内お花畑って言いました?」
「お前絶対遊ばれるぞ」
「先生私の脳内お花畑って言いましたよね?」
「大切なもの奪われる前に別れろ」
「先生さっき私の脳内お花畑って言いましたね?」


