今日は文化祭前日だから1日準備


実行委員は忙しくなるぞい!



「ひなたー!」


数学教室に行くや否や蓮斗くん登場


「明日一緒に回るからね!約束したでしょ!」


後ろから当然のように抱きついてくる


スキンシップが激しい



とはいえ、蓮斗くんのキャラがいまいち掴めないらしi(殴



とりあえず今日やることは…会場づくりと
あと、


「間部」



「的場くん?どしたの」


「開会式の時なんだけどさ、3年の先輩が」


的場くん開会式担当か!


的場くんの話を聞くために私にしがみついたままの蓮斗くんごと向きを変えた


その時


「的場ー」





視界に入った人物に思わず息を呑む


多岐くん!



「おー来たか多岐」


「用事ってなに?」


近寄ってきた多岐くんとバチっと目が合う


「うえ多岐」


私の腰に抱きついている蓮斗くんが明らかに嫌そうに言った



犬猿の…お二人の視線が交わる



「…何やってんの?茂木」


多岐くんが気味悪いほど良い笑顔になる


「多岐には関係ないよ?」


蓮斗くんも似たような笑顔になる


「関係ないわけないでしょ?俺の彼女だけどその子」



ぬあっっ!?


今、今っ

俺の彼女って言った!


ただの蓮斗くんへの威嚇かもしれないけど

う、嬉しいぃぃぃ泣



と、喜んでいたのも束の間



「ゲーム相手の彼女なんじゃないの?」


うぐっ

蓮斗くん…それを言うでない


「…なんで知ってんの?」


多岐くんの目つきが鋭くなる


「多岐がゲーム好きで女と付き合っては賭け事してるなんて有名な話だろ」


う…



運悪くこの場には的場くんと私、蓮斗くんと多岐くんしかおらず


この重い空気は継続する



「ゲーム相手ならどうでもいいでしょ?」


「…」


「あーそれとひなたは明日俺と回るんだよ」



まあぼっち回避のためだけど


それは言わなくていいでしょ今