ガラッ
「お待たせぇ」
!!
犬飼先生が豪快に扉を開けた
あ…え
私は変な汗をかいたまま、無言で隣の蓮斗くんをみた
にっこりとナイススマイルをこっちに向けている
う…
犬飼先生の雑な説明が始まる
結局蓮斗くんには何もいうことができず、、
え、ちょっと待とう
一回落ち着いて整頓しようね
一目惚れェ
ひ、一目惚れってなに?
めちゃめちゃかっこいい人とか可愛い人を見たとき、瞬間的に恋に落ちることでしょ?
それを、私にしたってこと?
…
えぇ!?(やっと理解)
は、ありえないでしょ!?
多岐くんにならわかるよ?かっこいいしね?
でも、あえ、なに、どういうこと?
「…べ…なべ」
一目惚れって名前の別の何かだったりする?
「間部ェ!!」
うお、はい?
ちょっと自分の世界に入り込んでいたら犬飼先生の怒鳴り声に現実に引き戻される
「お前俺の話の最中に上の空とはいい度胸だな」
「いや、えっと…」
ま、まずいこれ、このパターンデジャヴだお
「実行委員代表は間部でいいな?」
いぃやぁぁぁ!待って待って!!
いつの間にそんな話になってるの!?
「ちょ、待ってくださっ!」
「いいと思いまーす!」
なっ、この!的場やろおお!!
ニヤついて私を見る
「と、いうわけでよろしくな一年実行委員代表さん」
ぐぁぁぁぁ!!
理不尽だぁぁ!
私はなにも言ってないぞぉぉ!
嫌だぁぁぁ!


