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「それでは第74回目の入学式を行います。校長先生の_____」
今は入学式の真っ最中。
皆舞台に目を向けている。
ふと隣を見ると、
(…………え)
すぴーと音がしそうなくらい爆睡している女の子が。
ブロンド?っていうのかな薄黄色の髪がサラサラ風になびいて揺れている。
この子……めっちゃ可愛い!!
でも皆チラチラ見てるし、先生に怒られたら大変だよね………ここは隣の私が言わなきゃ……!
トントンと肩を叩きおこしてみる。
「今入学式中だよ……起きて……」
小声で囁けばうっすらとその子が目を開けた。
キャラメル色の瞳が私を捉える。
「う〜ん……よくねたぁ」
ふわぁと欠伸をする。
あわわ、それじゃ先生に怒られちゃうよ?!
「こら、有栖川!(アリスガワ) 入学式中に寝るんじゃない!」
校長先生の隣に居た男性が有栖川さんを叱る。
ああ怒られちゃった……
「だって眠いんだもん〜 そう怒らないでふわっち!」
「ふわっちと呼ぶな!」
2人のコントみたいな会話にあちこちから笑い声が聞こえる。
「こらこら、不破さん。そう怒らずに。有栖川さんも寝ないでくださいね、私語を慎むように」
校長先生はそうやって口元に指を当てる。
待って校長先生イケメンなんだけど?!←
「はーい、わかりましたぁ」
そう言って有栖川さんは返事する。
この子……先生にタメ口使うなんてすごい……
そんなこんなで入学式が終わり、自分の教室に向かう。
「皇さ〜ん」
不意に聞いた声が私を呼び止める。
この声は……
「有栖川さん……?」
「せーかい! 一緒に戻ろ?」
ふわふわの髪をなびかせて隣に並んでくる。
