気づいたな。

ハッとした様な、バツが悪そうな顔をした。


「さすがにさ、元カノを妹はないっしょ」

「……聞いたのかよ」

ジトーっと睨んできたけど……さぁ。

普通じゃね?
当たり前だろ、友達なんだからさ。


「廉くんに妹がいないことなんてみんな知ってるから。わかった?保健室のイケメンさん?」


廉くんは深いため息をついて机に突っ伏した。


これで役目終了か?

上手くいくといいな、千華。



ていうかなんかサボりたい……

「ねー早退届出してくんない?」

廉くんに頼むとはぁ?という顔をされた。