「なるほどな〜」

陸は頭で腕を組んで上をむく。


「廉くんさすがにないわね」

明香里は渋い顔をして私の頭を撫でてきた。


「でもな〜廉くんの気持ちもわからなくもないだろ?お前も」

陸に言われて頷く。


廉斗は私が気にしないように嘘ついた事なんてわかってる。

でもはっきり言ってくれた方が安心するんだもん……わがままかな。


「ま、とりま部活がんばろーぜ」

その陸の一言で私たちは弓道部場に向かった。