「そう言えば、お妃様付きのメイド達が元気ないそうだな。一度顔を見せて言葉をかけてみたらどうだ?」 「あの者達はまだ落ち込んでいるのか」 俺もメイド達も。 随分と腑抜けになったものだな。 それ程、大切な存在だったというのに、一体どこへ行ってしまったと言うのだ。 「一度声をかけてみよう」 「あぁ」 皆、そなたの帰りを待っている。 だから、早く戻ってきておくれ―――…。