ポケットの中に入れていた手が外に出されてしまった





風邪に当たって手が冷たい






凌牙くんが私の手をポケットから出していた






「どうしたの?」





冷たくなった手がまた暖かくなっていった






凌牙くんが手を繋いでいたからだ…






「っ!!!!な、なに…?」






急すぎて言葉が変になる






そんな私と違っていつも通りの凌牙くん






「いや、真菜が寒そうだから…。」






「うん、寒い。ありがとうね。」






「うん。どういたしまして。」






そう言って凌牙くんは私の手を繋いで自分のポケットに入れた






凌牙くんはいつも優しくて…私はそんな凌牙くんの1つ1つの行動にドキドキする






でも凌牙くんはいつも普通どうり






私だけがドキドキしてるのかな?






凌牙くんは私を手を繋いだりしてもドキドキしないのかな?






何とも思わないんだろうか…





突然そんなことを思って不安が押し寄せてくる