男の人は、きょとんとしてる。 「初めて、って?」 「だから、そ、その……。おっ、犯されるの、初めてなんですぅっ!」 「ばっ、声、デカイっ……!」 「はうっ、んぐっ」 せっかく自由になった口は、再びふさがれてしまい……。 「なんにもしねーって言ったろ?」 突然侵入してきた見知らぬ男の人にベッドの上でささやかれながら、 (こんな状況で……何もされないわけないじゃん) あたしは、 自分の不幸を、ココロから呪った。