隣のキケンな王子様!



「……あの、」



解放された口を開いて、おそるおそる振り向くと、



「ん?」



まさに目と鼻の先。


息のかかる距離に男の人の顔があって。



「っ///」



あたしは、こんな状況でもドキッとした。



「あ、あのっ」


「なに?」


「……初めてなんです、あたし」


「は?」


「せめて……優しくしてください」