それにしても、ここが観覧車の中で良かったわ。 いや、良くねぇけど。 ちと残念だけど。 周りの目がなかったら……次の瞬間には、押し倒してたかもしんねぇ。 「んん……ぷはっ」 「ごちそうさま」 「も……もうっ!」 「すげー甘い。美味い。由梨ちゃんの唇。ちゃんと味わうと」 「……ほ、本気で恥ずかしいんですけどっ……」 言葉通り、湯気でも出そうに赤い顔して。 その頬にもう一度「ちゅっ」としてやると、 両手で顔をおおってうつむいた。 ……あああ……くそっ。 食っちまいてぇ……。