赤い夕陽とバトンタッチでもするように、空はもうすぐ、ブルーへ代わる。
……なぁ、兄貴。
オレが、この子をもらってもいいか?
必ず、幸せにするって約束するよ。
他の誰にも渡さねーから、安心しろ。
不幸だなんて、一生言わせねぇから。
「……キス、していい?」
柔らかい髪に、そっと指を通してから。
胸に置いてある小さな手を取り上げて、願い事を繰り返した。
そのまましっかりと目を合わせて、返事を待っていると、
「なんて言うか……ホントに、」
口の中で……何やらもごもごつぶやいている。
……イケナイヒト。
どうやら、そんな感じのことを言っているらしい。
「でも……なんか、ウレシイや」
あああ……やべぇ。
マジでやべぇ……。
……なんて思った瞬間にはもう、
オレの口は、目の前の唇をふさいでいた。

