「雷の日にさ、そばにいてくれたのは、郁己くん……だったよね?」 「うん。ホントはすげービビってたけどな」 「ハンカチを落して泣いてた時、一緒に探してくれたのは?」 「う~ん。そんなことあったっけ?」 「探してるうちに一緒に迷子になってね、駐在所のお巡りさんに保護されたんだ」 「そんなことあったら覚えてるはずなんだけどなぁ」 「たぶんね、それはお兄さんの拓己くんのほうだと思う」 「? なんでそう思うの?」