なのに、王子の偽物をつれてきやがった。 さすがに驚いた。 そこまでかと。 そこまでして王子に会いたいのかと。 ……オレのことなんて、ぜんぜん眼中にねーんだな。 あきれたのと、情けないのと、可哀想なのと、腹が立つのと……、 ない交ぜになった気持ちは、カラダのいたるところをえぐってきた。 ……どうにでもなっちまえ。 そう感じたのも事実だ。 だけど、引き止めるべきだった。 無理にでも、男を追い返し、冷静になるべきだったんだ。