「でも、どうして探してくれたの? 指輪。王子のこと、忘れろとか言ったのに」 「……なんでだろうな」 たぶん、憔悴しきった姿を見ているのがつらかったんだろう。 頭を冷やすつもりで夜の街をしばらく歩いてから、 バカだと思いつつ、草むらの中で雨に濡れ直して。 喜ぶ顔が見れるなら……、なんて、惚れた方の弱みだな。 何の得にもならねーことをやってる自分に、上がってきた熱を感じつつ、少し笑えた。