「とおお……ぉ~なりの住人?」 「そ」 「とぉ~なりの住人?」 「そう」 「どこ?」 「そこ」 「そこ?」 「そ。そこ」 ベランダ上の男の人。 上げた左腕が指すのは、 「あんたの隣の住人」 「あたしの隣の住人……。って、え?!」 もしや、まさかの。 「お隣さんっ?!」 仰天するあたしを見て、男の人は声をあげて笑った。